*2021年5月に行った際の内容です
もくじ
♦ マリユドゥ滝・カンビレー滝はこんなところ
♦ マリユドゥの滝
♦ カンビレーの滝
♦ マリユドゥ滝とカンビレー滝への行き方
♦ マリユドゥ滝・カンビレー滝へ行く船の乗り方
♦ トレッキングの服装と持ち物
♦ マリユドゥ滝・カンビレー滝トレッキングベストプラン
♦ トレッキングで注意したいこと
マリユドゥ滝・カンビレー滝はこんなところ
浦内川写真: Instagram
西表島には滝がいくつもあります。しかしそのほとんどは案内看板などは無く、ガイド無しで行くのは困難です。西表島の山中では携帯電話は使えません。山中で迷うと外部と連絡を取る術はないため、安易に山中に入るべきではありません。
マリユドゥの滝とカンビレーの滝
これらの滝は、西表島の中央から北西へ流れる浦内川(うらうちがわ)の上流にあります。カンビレーの滝へ行く途中にマリユドゥの滝があるので、セットで行くことができます。またこれらの滝は個人でも行けるように、登山道に案内看板やトイレも整備されています。
滝までは片道約1時間で、トレッキング初心者でも楽しめるコースで、子供でも行けるでしょう。西表島の亜熱帯ジャングルのトレッキングは、恐竜が出てきそうな雰囲気があり、冒険気分が味わえます。また登山道の途中には、サキシマスオウノキや運が良ければヤエヤマセマルハコガメ(天然記念物)やサキシマキノボリトカゲ(準絶滅危惧種)などを見ることもできます。
マリユドゥの滝
マリユドゥ滝の写真: Instagram
日本の滝100選にも選ばれた美しい滝です。落差約16mの滝で、大きく2段に分かれています。浦内川上流の船着場から徒歩約30分です。
滝へ行く途中にマリユドゥの滝展望台があり、そこから滝の全容が見えます。(上)写真は、展望台からの写真です。望遠レンズがおすすめです。
マリユドゥの滝展望台には屋根付きのベンチがあり、トレッキングの休憩ポイントとして最適です。この展望台がカンビレーの滝までのトレッキングのおおよその中間地点です。
この展望台から2、3分歩くと、マリユドゥの滝に到着します。しかし滝のそばまで行くことはできず、遊歩道の柵越しに滝を見ることになります。展望台からの方が全容が見えるので、いい写真が撮れます。
カンビレーの滝
カンビレー滝の写真: Instagram
カンピレーの滝と書かれている場合もありますが、「カンビレー」はこの辺りの方言で「神の座」を意味し、聖地です。
この滝は落差はありませんが、長さが約200mある滝です。浦内川上流の船着場から約50分~55分です。マリユドゥの滝展望台からは約20分~25分です。
滝のそばまで行くことはできますが、岩は滑りやすいので注意してください。
マリユドゥ滝とカンビレー滝への行き方
マリユドゥの滝とカンビレーの滝は浦内川の上流にあります。浦内川の下流からこれらの滝へ行く船(浦内川遊覧船)が毎日出ています。その船で浦内川の上流まで行き、そこから滝までは片道約1時間のトレッキングです。
浦内川にはバス停があり、路線バスでも行くことができます。またバス停のそばには無料駐車場もあるため、レンタカーでも行けます。
マリユドゥ滝とカンビレー滝への行き方
① 西表島上原港 バスや車で約16分 浦内川バス停
② 浦内川バス停 約2分 浦内川遊覧船乗り場
③ 浦内川遊覧船乗り場 約30分 浦内川上流船着場
④ 浦内川上流船着場 約30分 マリユドゥの滝展望台
⑤ マリユドゥの滝展望台 約20~25分 カンビレーの滝
滝までのトレッキングの時間は、片道約1時間くらいで考えるといいでしょう。ただし展望台でのんびりしたり、ゆっくり歩きたい方はもっと時間がかかります。他の情報では片道約45分と書かれているところもありますが、実際に行ってみると、45分で行くためには休憩なしで、かなり早歩きの時間です。
マリユドゥ滝・カンビレー滝へ行く船の乗り方
マリユドゥの滝とカンビレーの滝へ行くには、浦内川遊覧船に乗ります。
浦内川遊覧船
・浦内川バス停から徒歩約2分
・予約は不要
遊覧船の予約は不要ですが、出発時間は決まっています。浦内川遊覧船の時刻表を確認してください。
なお時刻表には下流の乗船場からの出発時間しか記載はありませんが、上流までの乗船時間は約30分です。つまり上流の乗船場の出発時間は、時刻表+約30分後です。そのさらに約30分後が下流船着場に戻って来られる時間となります。
チケット売り場にはトイレの他に、自動販売機やお菓子の販売、長靴の貸し出しもあります。
浦内川上流には売店はないので、飲み物や軽食はここで買っておきましょう。飲み物は必須です。少なくとも500mlくらいは持って行きましょう。
また雨が降ると登山道は悪路になります。汚れて困る靴の場合は長靴を借りましょう。おすすめはマリンシューズを持参することです。
浦内川遊覧船情報(2021年7月時点)
営業時間
8:30~16:30
料金
3,000円
所要時間
3時間(乗船時間は片道30分、トレッキング時間目安は2時間)
船に乗船する際に帰りの船の時間を聞かれます。通常は上流での滞在時間は2時間が目安のようです。そのため例えば9時の船に乗ると、目安は11時半に上流船着場を出発する船に乗ることになります。
実際に行ってみると、トレッキング時間が2時間では忙しいです。滝まで行ってすぐに戻るくらいの時間しかありません。展望台でのんびりしたり、たくさん写真を撮りたい人はもう1本遅い船で帰る予定にした方がいいかもしれません。
帰りの船の時間を聞かれた際に、上流でゆっくりしたいと伝えると、帰りの船の時間は1本遅くできます。ただし定期船なので、時間は決まっています。またこの遊覧船以外に下流に戻る手段はないので、時間に余裕を持って計画してください。
トレッキングの服装と持ち物
滝までの登山道は整備されていますが、山道です。本格的な登山靴は必要ありませんが、サンダルは不適切です。それなりの格好で行きましょう。
服装
服装は動きやすく、速乾性の高い衣類が良いです。山道なので、直射日光は当たりませんが、汗をかきます。登山道は整備されており、草木をかき分けて歩くようなことは無く、半袖でも問題ありません。しかし虫が気になる方は長袖がいいでしょう。
靴
靴のおすすめはマリンシューズです。
山道を往復2時間くらい歩きます。道は整備されていますが、山道なので歩きやすい靴が良いです。トレッキングシューズが必要なほどの道ではなく、スニーカーで十分ですが、ぬかるんだ場所もあります。
私が行った日は、晴天で前日も雨が降ったりはしていないと思いますが、小川を石の上を歩いて渡る場所がありました。もし前日に雨が降ると、石は水没し小川の中を渡らないと行けなくなるでしょう。そのため濡れてもいいマリンシューズをおすすめします。
チケット売り場で長靴の貸し出しはしていますが、マリンシューズの方が歩きやすいと思います。持参することをおすすめします。
持ち物
飲み物は必須です。下流のチケット売り場にしか自動販売機はありません。最低500mlくらいは持って行きましょう。
軽食を持って行くほどのハードコースではありませんが、展望台で甘いものを食べたくなります。
マリユドゥ滝・カンビレー滝トレッキングベストプラン
マリユドゥ滝・カンビレー滝のトレッキングプランの提案です。
トレッキングはのんびりプランで、展望台でランチを食べて帰ってくるプランです。
ベストプラン
*2021年5月時点の時刻です
① 石垣港発 (8:30) 西表島上原港(9:30頃)
② カフェ「西表の少年」で朝食(フレンチトーストがおすすめ)
③ 安栄観光フェリー送迎バス「上原港」発(10:30) 「浦内川」下車(10:45頃)
④ 浦内川遊覧船発 (11:00) 浦内川上流へ(11:30頃)
⑤ マリユドゥ滝展望台でランチ(持参したおにぎり)
⑥ マリユドゥ滝とカンビレー滝を堪能
⑦ 浦内川遊覧船上流発 (14:30) 浦内川下流へ(15:00頃)
⑧ 安栄観光フェリー送迎バス「浦内川」発 (15:43) 「上原港」下車(15:57)
⑨ 西表島上原港発 (16:30) 石垣港
もしこのプランで行くのであれば、安栄観光フェリーのツアーがお得です。
往復のフェリー代と浦内川遊覧船代がセットになったツアーです。ガイド無しのフリープランなので、時間は自分で決められ、ツアーの束縛もありません。そして個別にチケットを買うよりも安く行けます。
トレッキングで注意したいこと
登山道のトイレは船を降りて2、3分の場所に、洋式トイレがあります。トイレはこの1ヵ所のみで、滝の近くにはありません。カンビレーの滝からこのトイレまでは1時間くらいかかります。
登山道に売店や自動販売機はありません。飲み物は準備して行きましょう。チケット売り場に自動販売機があります。
登山道は整備されていますが、携帯電話は使えません。道に迷うような分かれ道はありませんが、外部と連絡を取る方法はありません。
帰りの船の出発時間は決まっています。その時間までに自力で上流の船乗り場まで戻らないといけません。この船が下流まで戻る、唯一の方法です。
カンビレーの滝までの往復時間は90分と書かれている情報もありますが、実際には往復120分くらいと考えましょう。そしてカンビレーの滝を出発するのは、帰りの船の出発時間の1時間前くらいが理想です。
汚したくないお気に入りの靴は履き替えた方が良いです。
スニーカーで登れますが、登山道は途中ぬかるんだ場所や、小川を石の上を歩いて渡る場所もあります。晴天の日でもこのような状態だったので、前日などに雨が降ると、水の中を渡らないといけないかもしれません。
チケット売り場で長靴の貸し出しはしていますが、濡れてもいいマリンシューズが適していると思います。持参することをおすすめします。